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【用語解説】オイル添加剤Q&A/自動車用オイル

オイル添加剤 Q&A

当社自動車用オイル添加剤について、ユーザー様からのお問い合わせが多い質問をQ&A方式でまとめました。

エンジンオイル添加剤

Q1 添加剤を入れることでオイル交換の延長は期待できるのか?
A1 添加剤を入れることで、完全燃焼促進や低摩擦効果が得られ、エンジンオイルの劣化低減効果も予想されます。しかし、エンジン内部は燃焼により、常に燃焼生成物(微量の水分やススなど)が発生し、エンジンオイルに取り込まれています。このため、できるだけきれいなエンジンオイルをご使用頂くことがお車にとって最適です。エンジンは重要な潤滑箇所であり、オイル交換は車ごとの目安に従って行うことをお勧め致します。当社添加剤は、エンジンオイルに低摩擦効果や完全燃焼促進効果などを付加し、エンジンをできるだけ快適な状態に保ち、エンジン寿命を延長させる製品とご理解ください。
Q2 効果の持続性は?
A2 エンジンオイル添加剤は、主にオイルに作用して油膜形成力を高める成分や、エンジン摺動部自体へ作用して潤滑被膜を形成する成分を配合したものです。前者はオイル交換により当然失われますが、後者はオイル交換をしても理論上は一部残る可能性があります。しかし効果をフルに発揮させるためには、オイル交換ごとの添加が基本となります。
Q3 固体の二硫化モリブデン粒子やグラファイト粒子はオイルフィルターをつまらせてしまうのでは?
A3 当社添加剤配合の固体の二硫化モリブデン粒子やグラファイト粒子は、フィルターの目を通過できる大きさに設計しており、粒子単体でフィルターの目をつまらせることはありません。ただ、フィルターには黒いスラッジのようなものが引っ掛かることが多く、そのスラッジに二硫化モリブデン粒子やグラファイト粒子が付着することは考えられます。ただし添加前には十分に振ってください。
Q4 添加剤の推奨値以上の添加について
A4 推奨している添加率で、十分効果を発揮するように設計されております。推奨値以上の添加で効果が倍増する訳ではないためお勧めしません(費用対効果を考慮して)。
Q5 添加剤を混合使用しても良いか?
A5 当社添加剤で2種類以上を同時添加する場合も上記同様、相乗効果を発揮する訳ではありませんのでお勧めしません。また他社の添加剤との併用は避けてください。
Q6 化学合成油との相性について
A6 固体の二硫化モリブデン粒子やグラファイト粒子を配合した当社添加剤は、合成油、部分合成油の種類によっては、効果を発揮しにくい場合があります。しかしその他の当社添加剤であれば、鉱物油、部分合成油、化学合成油どれにご使用頂いても効果を発揮します。
Q7 以前まで他社の添加剤を使用。新しく当社添加剤を使用しても問題ないか?
A7 他社の添加剤を入れていたとしても、オイル交換した後に添加するのであれば問題ありません。ただし、他社の添加剤との併用は避けてください。
Q8 二輪車用4サイクルエンジンオイルへ使用できないのか?
A8 二輪車の4サイクルエンジンは省スペース/軽量化を目的に、エンジン、ミッション、クラッチを1種のオイルで兼用するため、自動車4サイクルエンジンオイルとは別のオイルを使用します。従って同じ4サイクルガソリンエンジンでも要求される性能が異なる部分があるため、当社添加剤の使用もお勧めしておりません。
Q9 動植物油系エンジンオイルへ使用できないのか?
A9 一部のレースなどで使用される動植物油へは、添加剤成分の相溶性などに問題があるため使用できません。
Q10 ロータリーエンジンへの使用について
A10 ロータリーエンジンにおいても、一般のレシプロエンジン同様の効果を発揮します。
Q11 ガスエンジンへのエンジンオイル添加剤使用について
A11 LPGやCNGなどのガスエンジンの場合、燃料自体がガソリンに比べ潤滑性、冷却性が劣ります。そのため潤滑性の補助として、当社添加剤がガスエンジン車を扱っているタクシー業者様で多数使用されております。ぜひご使用なることをお勧め致します。
 

ギヤオイル添加剤

Q1 LSDへのモリオートギヤ及びオートギヤオイルの添加について
A1 LSDには適度な摩擦が必要で、LSDに使用されるオイルは摩擦係数が適当な値になるように調整されています。そのため二硫化モリブデン配合の当社ギヤオイル添加剤をLSDに添加すると摩擦係数が下がり、LSDの性能が十分に発揮されない恐れがあります。したがって当社においてはLSDへの添加を勧めていません。