潤滑コーティング 「ドライフィルム」 が部品摺動面の低摩擦性/耐摩耗性を向上。
部品の耐熱性や形状、加工数量などを考慮して、最適なドライフィルム製品と塗布方法で処理します。
▲素材部品
▲脱脂洗浄
▲下地処理(ショットブラスト)
▲コーティング(スプレー)
▲塗膜硬化
▲完成品
金属をはじめプラスチック、ゴムに処理可能です。
コーティングの目的、適用する部品の耐熱限界、密着性、形状及び処理数量などを考慮してドライフィルム塗料の選定/下地処理/塗布方法などを検討します。
ドライフィルム塗膜の密着性を高めるため、切削や防錆処理などで付着した部品表面の不純物を除去します。洗浄溶媒としては主に極性溶剤、非極性溶剤、水系溶剤を用います。
部品表面のドライフィルム塗膜の密着面積(表面粗さ)拡大や錆・クラックの除去、濡れ性向上を目的に下地処理を行います。部品やコーティングするドライフィルムの種類などで下地処理も異なります。
下地処理後、部品を洗浄して乾燥させます。
部品形状や処理数量、ドライフィルムの種類などで塗布方法が異なります。下表は目安です。
◎=優れる ○=普通 ×=悪い |
ディッピング | タンブリング | スプレー | 印刷 | ディスペンサー |
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解説 | 液槽をつくり、部品を沈めて被覆。 | 部品をかごに入れ回転させ、塗料を馴染ませながら被覆。 | 塗料をミスト化して塗布。 | スクリーン印刷で塗布。 | 定量塗布装置を使用した塗布。 |
塗布膜厚 | バラツキが多い | ≦5μm | 5±2μm~30±8μm | 5±2μm~10±3μm | 5μm~100μm |
マスキング | 不可能 | 不可能 | 必要 | 不要 | 不要 |
膜厚精度 | × | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
塗料ロス の少なさ |
○ | ○ | × | ◎ | ◎ |
広い面積 への塗布 |
○ | × | ◎ | × | × |
小部品の大量塗布 | ◎ | ◎ | ○ | × | ◎ |
ドライフィルムの種類により硬化温度や時間が異なります。
ドライフィルム塗膜に配合している固体潤滑剤の種類や配合比、その他の組成要因によって色や光沢が異なります。